95点の相手を逃したら失敗? 婚活で「最高の人」を探す落とし穴

こんにちは、東京江東区の結婚相談所ウェルフィットのとむです。

「もっといい人がいるかもしれない」

婚活をしていると、なかなか消えない考えです。

今の相手も悪くない。でも、もう少し探せば、もっと理想に近い人に出会えるかもしれない。

この考え方は、一見すると合理的です。

ただ、本当にそうなのでしょうか。

数学的に正しい選び方でも、失敗することがある

この記事は、前編「結婚相手は何人目で決めるべき? 数学が教える『37%の法則』」の続きです。前編では、数学の「秘書問題」と「37%の法則」を紹介しました。今回は、その考え方を踏まえて「最高の人」と「自分が満足できる人」の違いを考えます。

10人の中から最高の1人を選ぶなら、最初の3人を見送り、4人目以降にそれまでの最高評価を超える人が現れたら選ぶ。

これは、一定の前提のもとで「候補者の中の最高の1人を選ぶ確率」を最大化する方法です。現実の婚活で、最初の3人を必ず見送るよう勧めるものではありません。

ところが、最初の3人の中に95点の人がいたらどうでしょう。

その後、80点、85点、90点の人と出会っても、誰も95点を超えません。

結局、最初の95点の人を逃したまま、最後まで決められない可能性があります。

これは数学の理論としては想定された結果ですが、現実の婚活で同じことをする必要はありません。

95点の人を逃したら、85点ではダメなのか?

例えば、ある人にとって理想的な結婚相手が95点だったとします。

年収、容姿、学歴、性格、趣味。

あらゆる条件が希望に近い人です。

しかし、その人とはご縁がありませんでした。

その後、85点の人と出会いました。

一緒にいて楽しいし、価値観も合う。将来についても自然に話せる。

でも、以前の95点の人と比べると、少し条件が劣っている。

さて、この85点の人を見送るべきでしょうか。

私たちは、そうは思いません。

なぜなら、結婚の目的は、候補者の中で1位の人を選ぶことではなく、自分たちが幸せに暮らすことだからです。

「最高」と「十分に満足できる」は違う

ここで紹介したいのが、「満足化(Satisficing)」という意思決定の考え方です。

これは、あらゆる選択肢を比較して最高のものを探し続けるのではなく、自分にとって十分に満足できる条件を満たしたら選ぶ、という考え方です。

例えば、レストラン選びを想像してください。

口コミを何十件も調べ、メニューや価格を比較し続ければ、もっとよい店が見つかるかもしれません。

でも、料理がおいしく、予算にも合い、一緒に行く人も満足できるお店が見つかったなら、そこで決めてもよいのではないでしょうか。

婚活も似ています。

ただし、結婚はレストラン選びとは違い、人生を大きく左右する選択です。

だからこそ、何を大切にしたいのか、自分の基準を持つことが重要になります。

条件を増やすほど、決めるのは難しくなる

年収はこれくらい。

身長はこれ以上。

学歴はこの水準。

趣味が合って、会話も面白くて、見た目も好み。

希望を持つこと自体は悪いことではありません。

ただ、条件を増やすほど、そのすべてを満たす人は少なくなっていきます。

さらに、条件を満たした人と出会えても、その人が自分を好きになってくれるとは限りません。

結婚は、お互いに選び合うものだからです。

だからこそ、条件には優先順位が必要です。

絶対に譲れないこと。

できれば満たしてほしいこと。

実は、それほど重要ではなかったこと。

実際に人と会いながら、こうした整理をしていくことも婚活の大切なプロセスです。

希望条件の重なりを数字で考えたい方は、「普通の人でいい」の“普通”を計算したら、〇〇%しかいなかったも参考にしてみてください。

「もっといい人がいるかも」に終わりはない

仮に100人と出会い、その中で最もよい人を選べたとします。

では、101人目にもっと素敵な人が現れない保証はあるでしょうか。

ありませんよね。

結局、まだ出会っていない人まで含めて、絶対に最高の相手だと証明することはできません。

どこかで、自分の意思で決める必要があります。

それは妥協とは違います。

自分が大切にしたいことを理解し、それを満たす人と出会えたなら、まだ見ぬ誰かと比較することをやめる。

それも一つの合理的な決断です。

そもそも、結婚相手の点数は変わらないのか?

ここまで、95点や85点という例を使ってきました。

でも、もう一つ考えたいことがあります。

その点数は、結婚後もずっと変わらないのでしょうか。

出会ったときは95点だった相手でも、一緒に暮らすとうまくいかないことがあるかもしれません。

反対に、最初は85点だと思っていた相手と、結婚後に素晴らしい関係を築けることもあるでしょう。

実は、ここに結婚相手選びの大切な視点があると思っています。

結婚は、完成された相手を選んで終わるものではありません。

次回は、「結婚は個人戦ではなくチーム戦」という視点から、2人で幸せな関係を作ることについて考えてみます。

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