こんにちは、ウェルフィット戦略担当のとむです。
前回、「結婚しなかった人生を、80歳まで想像してみた」という記事を書きました。
30歳では、親もいる。
友達もいる。
会社にも人がいる。
お金も時間も自由に使える。
でも、そこから50年。
60歳、70歳、80歳まで時間を進めてみると、少し違う景色が見えてきました。
では、逆の人生はどうでしょうか。
結婚して、子どもがいる。
そんな人生を選んだら、30歳から80歳まで、どんな景色になるのでしょうか。
今回は前回と同じように、10年ずつ時間を進めてみたいと思います。
最初に前提を書いておきます。
結婚すれば幸せになれる。
子どもがいれば老後も安心。
そんな単純な話をするつもりはありません。
夫婦関係がうまくいかないこともあります。
離婚することもあります。
子どもとの関係が悪くなることだってあります。
そして何より、子育ては大変です。
今回はそうしたすべての可能性を比較するのではなく、一人の人間が30歳で結婚し、子どもが生まれ、家族と一緒に40歳、50歳、60歳、70歳、80歳になったら。
そんな「あり得る人生の一つ」を、前回と同じように具体的に想像してみます。
30歳。
結婚しています。
子どもが生まれました。
父は60歳、母は58歳とします。
正直、この時期は大変です。
赤ちゃんが泣く。夜中に起きる。オムツを替える。保育園の準備をする。
朝は自分の準備だけして家を出ればいいわけではありません。
休日も完全に自由ではない。
旅行に行くにも子どものことを考える。
飲みに行くにも夫や妻との調整が必要です。
そして、お金もかかります。
一方、独身の友達を見る。
金曜日に飲みに行っている。土曜日は昼まで寝ている。突然旅行に行く。欲しかったものを買う。
「いいなあ」と思う瞬間は、普通にあると思います。
30歳という一点だけを切り取れば、独身のほうが圧倒的に自由です。
これは前回の記事で書いた通りです。
でも、家に帰ると子どもがいる。
昨日できなかったことが、今日できるようになっている。
初めて笑う。初めて立つ。初めて「パパ」「ママ」と言う。
自分の自由な時間は減りました。
その代わりに、自分一人では経験できなかった時間が始まっています。
10年経ちました。
40歳。
子どもは小学生くらいになっています。
朝起きて、「早く着替えなさい」「ご飯食べなさい」「学校遅れるよ」。
そんなことを言っているかもしれません。
土曜日は子どもの習い事。
日曜日は家族で出かける。
夏休みになれば旅行に行く。
もちろん、自分の好きなことだけをしている生活ではありません。
教育費もかかります。
夫婦で意見が合わないこともあります。子どものことで喧嘩することもあるでしょう。
でも、10年前に赤ちゃんだった子が、自分でランドセルを背負って学校に行っています。
運動会を見に行く。授業参観に行く。誕生日を祝う。家族旅行に行く。
毎年、写真が増えていく。
自分が年を取るのと同時に、子どもが成長していきます。
そして、父は70歳。母は68歳。
まだ元気かもしれません。
お正月には実家に帰る。
ただ、以前と少し違う。
自分だけが帰るのではありません。
夫や妻がいて、子どもがいる。
両親にとっては孫です。
自分が子どもだった家に、今度は自分の子どもを連れて帰る。
家族が、一世代増えています。
さらに10年。
50歳になりました。
子どもは高校生、大学生くらいでしょうか。
30代のころとは、子育てもかなり変わっています。
抱っこすることはもうありません。
一人で学校に行く。友達と遊びに行く。アルバイトを始めるかもしれません。
そして、少しずつ親から離れていきます。
これはこれで、少し寂しいと思います。
でも同時に、受験する。大学に合格する。就職する。一人暮らしを始める。
一人の人間が、自分の人生を歩き始めるところを見ることになります。
一方、自分の父は80歳。母は78歳。
前回の記事と同じように、親の老いが現実になってきます。
病院に付き添う。実家の片付けをする。歩くのが遅くなった父を見る。母の体調を心配する。
ただ、自分には今、もう一つの家族があります。
自分が育った家族は少しずつ小さくなっていく。
でも、自分が作った家族では、子どもが大人になろうとしている。
家族の中で、自分の立ち位置が変わっていく時期なのかもしれません。
60歳になりました。
父90歳。母88歳。
前回と同じ想定なら、このあたりから父や母との別れが現実になります。
父が亡くなる。
数年後、母も亡くなる。
これは、結婚していても悲しいことに変わりありません。
自分が生まれ育った家族から、父と母がいなくなります。
でも、家に帰る。
夫や妻がいる。
子どもは30歳前後になっています。
もしかすると、結婚しているかもしれません。
そして、孫が生まれているかもしれない。
自分が子どもだった。親になった。そして今度は、祖父や祖母になる。
30年前、自分が必死になって育てていた子どもが、今度は自分の子どもを抱いています。
不思議な感覚だと思います。
そして、もう一つ。
60代には仕事からの引退が近づきます。
前回の記事では、会社という巨大なコミュニティがなくなることを書きました。
上司。部下。同僚。取引先。
毎日顔を合わせていた人たちとの関係が、一気に減っていきます。
これは結婚していても同じです。
ただ、会社を辞めても、「家族」というコミュニティは残っています。
70歳。
親はもういません。
会社にも行きません。
子どもも40歳前後。
完全に自分の人生を歩んでいます。
もしかすると、30代のころ以来、久しぶりに夫婦二人で過ごす時間が増えているかもしれません。
朝、一緒にご飯を食べる。散歩する。旅行に行く。スーパーに買い物に行く。テレビを見ながらどうでもいい話をする。
もちろん、毎日仲良しとは限りません。
何十年も一緒にいれば、腹が立つこともあるでしょう。
「一人だったら楽なのに」と思う日だってあるかもしれません。
でも、「今日どこ行く?」と話す人がいる。
「病院どうだった?」と聞く人がいる。
「ちょっと牛乳買ってきて」と言う相手がいる。
そして、お正月になれば、子どもが帰ってくる。孫も来る。
昔は夫婦二人だった家に、また人が集まる。
30代では「自由を奪う存在」に感じることもあった家族が、70代では自分の大きな人間関係になっているかもしれません。
80歳。
前回の記事では、この年齢でこんなことを考えました。
入院したら誰に連絡するだろう。手術するとき、誰に話すだろう。退院するとき、誰が迎えに来てくれるだろう。認知機能が落ちてきたとき、誰が最初に気づくだろう。
結婚して子どもがいる人生でも、もちろん何の保証もありません。
夫や妻が先に亡くなっているかもしれない。
子どもが遠くに住んでいるかもしれない。
毎週会えるわけではないでしょう。
子どもには子どもの生活があります。
だから、「子どもを作れば老後の面倒を見てもらえる」という話ではありません。
僕は、そんな目的で子どもを持つものではないと思っています。
でも、「今度手術することになった」と電話できる相手がいる。
数日連絡がなければ、「大丈夫?」と連絡してくる人がいる。
お正月になれば、「今年はいつ来る?」と連絡する相手がいる。
そして、自分がいなくなったあとも、自分の子どもや孫の人生は続いていく。
自分の人生は80歳で終わるとしても、自分が何十年もかけて作ってきた家族の時間は、その先にも続いていきます。
ここまで書いてきましたが、結婚や子育てをきれいに描きすぎるつもりはありません。
自由は減ります。お金もかかります。自分の時間も減ります。
子どもは言うことを聞きません。夫婦喧嘩もします。家事も増えます。心配事も増えます。
独身だったら考えなくてよかったことを、たくさん考えることになります。
僕自身も、「一人だったら楽だな」と思う瞬間はあります。
でも、前回の記事を書いていて思ったことがあります。
結婚して家族を持つというのは、「自由を失う」というより、自分以外に大切なものが増えていくことなのかもしれません。
子どものことを心配する。夫や妻のことを心配する。親のことを心配する。
そして、自分も誰かに心配される。
面倒なことも増える。
でも、大切なものも増えていく。
30歳の時点だけで比べれば、独身のほうが自由です。
使えるお金も多い。時間も自由。好きなところに行ける。好きなものを買える。
結婚して子どもがいる人は、オムツを替えて、子どもを保育園に連れて行って、休日も子どもの相手をしています。
でも人生を50年進めてみる。
すると、少し景色が変わります。
30歳で抱いていた赤ちゃんが、40歳では小学生になり、50歳では大人になり、60歳では自分の家庭を持っているかもしれない。
70歳では孫を連れて帰ってくるかもしれない。
80歳では、「体調どう?」と電話をくれるかもしれない。
30歳のときに使った時間やお金が、そのまま返ってくるわけではありません。
そもそも、家族は損得で考えるものでもないと思います。
ただ、30歳の自分から見える「自由」と、80歳の自分から見える「豊かさ」は、同じものではないのかもしれません。
前回は、結婚しなかった人生を80歳まで進めました。
今回は、結婚して子どもがいる人生を80歳まで進めてみました。
もちろん、どちらも想像上の人生です。
独身でも、とても楽しい80歳はあります。
結婚していても、孤独な80歳はあります。
未来は誰にも分かりません。
だから、この2つの記事を読んで、「結婚したほうがいい」という結論を出してほしいわけではありません。
考えてみてほしいのは、「自分は、どんな人生を作りたいのか」ということです。
30歳の自分だけで考えない。
40歳。50歳。60歳。70歳。そして80歳。
そこまで時間を進めてみる。
誰とご飯を食べていたいのか。
お正月を誰と過ごしたいのか。
誰のことを心配していたいのか。
そして、誰に心配してもらいたいのか。
結婚するかどうかは、とても大きな選択です。
だからこそ、「今、一人でも楽しいから」「なんとなくいい人がいたら」だけではなく、自分の人生を少し長い時間軸で考えてみる。
そのうえで選んだ人生なら、きっと納得感も変わるのではないでしょうか。
結婚生活をもう少し具体的に考えたい方は「望む結婚生活を考える記事」を、婚活に迷いを感じている方は「婚活疲れを感じたら」を、あわせてご覧ください。
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婚活は、単に結婚相手を探す作業ではありません。
自分がこれからどんな人生を送りたいのか。
その人生を誰と歩みたいのか。
そんなところから一緒に考えていきます。
結婚するかどうかを含めて、まずは自分の気持ちを整理したいという方も歓迎しています。
婚活は短く、幸せは長く。
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